組曲 「少女の森」
2016
堀本陸が初めて書き下ろした組曲
・「組曲「少女の森」」を作曲したきっかけ
この曲を作曲したきっかけは、ずばり森です。友達と山奥にある喫茶店に遊びにいくとき、道中で座って休憩してたんです。
そこから、大きな森が見えるんですけど、木と木の間に見える暗闇をずっと見つめていたら何か待ってるんじゃないかと不思議な気持ちになって、この曲を作ろうとおもいました。
でも2曲ほどつくった作曲を止めてたのですが、授業の中にある録音実習という、他専攻を巻き込んで行なう授業で、僕の曲が選ばれまして。
代表曲として一枚アルバムを作りたかったというのもあって、2ヶ月で3曲つくりあげました
・これまでの活動で大変だったこと、楽しかったこと
大変だったことは、コミュニケーションの難しさですね 。まだ沢山の経験のない学生間でこれまで大きなものを作り上げるにはたくさんの人の協力を借りました。けどその人の数だけコミュニケーションが必要で、臨機応変に変えていかなければならないなと実感しました。
楽しかったことは、じつはコミュニケーションだったりします。
奏者や制作チームや先生方とこうしたいよね。とコミュニケーションを取っていくにつれて、この少女の森という曲、プロジェクトが大きく成長して行って実現していくのはとっても楽しかったです。
いろんな方と雑談して笑いあっている時間はとても幸せでした!
・曲に込められた思い
この曲は「素直になる大切さ」というコンセプトを掲げております。
理想と現実の間にはギャップがあります。
そのギャップが多くなるほど自分の素直な気持ちを引っ込みがちになると思うんです。
叶わない恋をしたりとか、
でも、そんなときこそ自分の中にある気持ちを大切にすればそんな中でもいきいきと生きていけるとおもったのです。
そんな大切さをみなさんに感じ取ってもらいたいとおもってストーリーをつけて追体験してもらえるような曲にしました。
主人公はいろんな現実をみているお客さんで、少女のと森に出会って変わっていくんです。1楽章森の入口は不気味な大きな森と出会います。マリンバの木の音と、優しいピアノの音からはじまって雄大な森を表現しています。
2楽章森の中はかわいいシロフォンの音をメインに楽しく無邪気に遊んでいる様子を表しています。
そこから間奏曲は雨雲がどんどん近づいてくる怖さそして、カミナリが落ちてしまいます。
3楽章雨の中はシトシトと森に降る雨を表現しています。尺八の美しいメロディで日本の雨を表現するしています。
4楽章はそんな森と出会ううちに沢山のことを学んだ主人公は森を出て行きます。
これまでに登場した各メロディーが沢山出てきますので、よかったら見つけてみてください。最後は少し悲しげなメロディになりその人のあと、最初の主題にもどってくるのです。
同じ主題なのに、最初とどこか違う感じがするとおもいます。それは、聞いているみなさんの心が素直になった印です。
そんな場所が沢山あるので、メロディを追いかけながら聴いていただけると嬉しいです。
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